葬儀

通夜、葬儀での髪型マナー!葬儀の場にふさわしい髪型を男女別に解説!

葬儀に参列する時の髪型マナーは?

通夜、葬儀は故人を悼む厳粛な場であり、マナーが重んじられています。

髪型も例外ではなく、参列する上で押さえておかなければいけない事が多々あります。

遺族の方々、参列者の方々に不快な思いをさせないためにも、事前に通夜、葬儀での髪型マナーを学んでおきましょう。

以下、葬儀での髪型に関するマナーについて解説していきます。

この記事のポイント

  • 派手に見える髪型は控えるようにする
  • 清潔感のある髪型を意識する
  • 子どもの髪型は、シンプルな髪型なるように整える
  • 髪は明るい色ならスプレーなどで黒く染めると良い
  • 香りが強い整髪料を使わない

通夜、葬儀・葬式における女性の髪型マナー

女性のヘアスタイル

  • ロングヘア、セミロングの場合
  • ミディアムヘアの場合
  • ショートヘアの場合

お葬式の時には、服装やメイクと同様に髪型もシンプルさを心がけましょう。

葬儀は、故人との最期のお別れを偲ぶための場です。

そのため、ファッション性は度外視して、故人の方や遺族の方に失礼のない清潔感ある髪型にすることが共通のマナーです。

ここでは、髪の長さごとの女性の葬儀での髪型マナーについて紹介します。

ロングヘア・セミロングの場合

ロングヘア・セミロング

  • 低い位置で束ねること
  • 邪魔にならない髪型を意識すること
  • 派手な髪型を避けること
  • 故人や遺族への配慮を忘れないこと
  • ハーフアップの髪型は避けるようにすること

ロングヘア・セミロングの場合は、うなじ部分の低い位置で1つに束ねます。

束ねるときは、シッカリとブラッシングをしてキレイに束ねましょう。

高い位置で1つに束ねてしまうと慶事の印象が出てしまい、マナー違反になってしまうため注意が必要です。

また、髪の毛を2つに分けて束ねるのは、幼い雰囲気を与えてしまうため、葬儀の場にふさわしくありません。

葬儀で親族側は何度もお辞儀をすることになります。

お辞儀をした際に髪を下した状態だと、顔に髪の毛がかかり邪魔になってしまいます。

顔を上げる度に、髪に触れて直す行為は、周囲の方から好まれません。

そのような手直しが必要ないよう、まとめ髪にしましょう。

ストレートロングヘアの場合は1つに束ねるだけで大丈夫ですが、パーマをかけている場合は、毛先が散ってしまうため、派手になってしまいます。

そのため、パーマをかけている場合には、ヘアピンなどを使用して、お団子でまとめておきましょう。

近頃は、ヘアアレンジが流行っていて、編み込みでまとめあげる方法があります。

しかし、お洒落に見えるヘアスタイルは華やかな印象が出てしまうため、葬儀の場にふさわしくありません。

故人や遺族へ配慮された髪型にしましょう。

ロングヘアやセミロングヘアの場合にはハーフアップを考える方もいるかもしれません。

ハーフアップは横顔がしっかりと見えるため、大丈夫そうという感じもします。

しかし、ハーフアップは一つに結ぶよりも華やかな感じが出てしまうことから、葬儀の場にはあまり相応しくありません。

そのためハーフアップはせずに、一つにまとめてしまうことが無難です。

ミディアムヘアの場合

ミディアムヘア

  • 顔が隠れない髪型にすること
  • ヘアスプレーやワックスは無香料を使用すること
  • 派手な髪型は避けること
  • ネックレスが隠れないようにすること

ミディアムヘアの場合は、1つに束ねる必要はありませんが、耳を出して黒いピンなどで留めましょう。

髪の毛で顔が隠れないようにします。

髪の毛が顔にかからないようにするため、ヘアスプレーやワックスなどの整髪料を使用する場合もあると思います。

その場合は無香のものを選びましょう。

葬儀の場では、線香の匂いを妨げるような香りはマナー違反となります。

また、パーマをかけている場合は、後ろで1つに束ねると毛先が広がってしまうため、お団子などにして毛先が見えないように工夫しましょう。

あくまでお洒落さや派手さが出ないような髪型を意識する必要があります。

葬儀では真珠のネックレスが付けられます。

真珠には「月の涙」「清い涙」という意味が込められているため、故人との別れを偲ぶために身につけるのです。

鎖骨までの長さのミディアムヘアの場合は、真珠のネックレスが隠れてしまうことがあります。

ネックレスが髪で隠れてしまうことは避けるべきです。

このようにネックレスが隠れてしまう場合は、まとめ髪にしましょう。

ショートヘアの場合

ショートヘア

  • ヘアスプレーやワックスは無香料を使用すること
  • すっきりとまとめること

ショートヘアの場合は、髪が邪魔することはないため、そのままで大丈夫です。

ただし、外はねをしてしまう場合は、ヘアスプレーやワックスなどの整髪料を使用して、動きを抑えましょう。

ヘアスプレーを使用する場合は、線香の匂いを妨げないように無香料のものを選びましょう。

あまり動きのある髪型ではなく、ナチュラルな髪型で葬儀に出席しましょう。

内巻きになるようにブローをすると、スッキリとまとまって見えるためオススメです。

ショートヘアで前髪が長い場合は、ピンで留めるか、スプレーで固めるなどして、お辞儀をするたびに顔が隠れないようにしましょう。

通夜、葬儀・葬式における男性の髪型マナー

男性のヘアスタイル

  • ロングヘアの場合
  • パーマヘアの場合
  • ショートヘアの場合
  • 髭が生えている場合

ファッショナブルなヘアスタイルの男性が増えてきましたが、お葬式の場では清潔感が感じられる髪型が理想的です。

髭を伸ばしていた場合も葬儀があったら髭は剃るようにしましょう。

男性も、ファッション性は度外視して、故人の方や遺族の方に失礼のない清潔感ある髪型で参列することが共通のマナーです。

ここでは、髪の長さごとの髪型マナーについて紹介します。

ロングヘアの場合

ロングヘアの注意点

  • 顔が隠れないようにすること
  • 1つに束ねること
  • 無香料の整髪剤を使用すること

男性でもロングヘアの方がいますが、顔に髪がかかるようなヘアスタイルはマナー違反となります。

そのため、ロングヘアの場合は、後ろで1つに束ねます。

お辞儀をした際に髪が目に流れてしまわないように気をつけましょう。

故人に表情が見てもらえるように意識した髪型にします。

ロングヘアの男性の場合、オールバックにして後ろをゴムでまとめる方法があります。

このときに使用するゴムの色は黒を使用しましょう。

ロングヘアを1つに束ねる際に、ワックスやジェルなどの整髪料を使用しますが、香料がついているものを使用するのは控えましょう。

お線香の匂いを妨げるような匂いはマナー違反に該当します。

パーマヘアの場合

パーマヘアの注意点

  • ストレートに近づけること
  • 顔が隠れないようにすること

パーマは華やかな印象を与えてしまうため、ゴムで1つにまとめるか、短い場合はジェルなどを使用してストレートに近づけましょう。

ジェルを使用する場合は、テカテカし過ぎないように気をつけましょう。

自分で抑えるのが難しい場合は、美容室に相談するとよいでしょう。

前髪やサイドの髪が長い場合は、顔に髪の毛がかかってしまいます。

そのため、顔が隠れないようにセットしましょう。

ロングヘアと同じになりますが、髪の毛が長い場合は、オールバックで1つにまとめる方法が1番無難です。

ショートヘアの場合

ショートヘアの注意点

  • 派手な印象を与えないようにすること
  • 耳を出した髪型にすること
  • 前髪が長い場合は切ること

ショートヘアでも、ワックスやジェルなどを使用して、髪の毛を立てている人がいますがNGです。

華やかな印象の髪型は、慶事の印象を与えてしまいかねないため控えましょう。

ショートヘアの場合でも、耳が見えるようにして清潔感を出すようにします。

清潔感にこだわる理由としては、周りに不快感を与えないためです。前髪が長くて目にかかる長さの場合は、周囲の人を不愉快にさせてしまうことがあるため、目が隠れないように心がけます。

目にかかるほど長さがある場合は、美容室でカットしてもらいましょう。

髭が生えている場合

髭の注意点

  • 無精髭は剃っていくこと
  • きれいに整えること

葬儀の場においては清潔感を意識して、無精髭などは剃ることが基本です。

また、きれいに整えている髭であっても葬儀という場では髭を剃っていないことがマナー違反と考える人がいることもあります。

そのため、きれに整えた髭であっても葬儀という場においては剃っていくことが無難です。

髭は剃る方が無難と紹介しましたが、それでも普段から髭を生やしていてトレードマークのようになっている、剃りたくないという方もいるかと思います。

そういった場合にはしっかりと髭の長さや形を整えて、葬儀に参列するようにしましょう。

通夜、葬儀・葬式における子供の髪型マナー

子供の髪型

  • 女の子の場合
  • 男の子の場合

葬儀にお子さんが参列することも少なくありません。

「子供だから、マナーを徹底しなくても良いのではないか」と考えてしまうかもしれませんが、子供でもマナーを守ることが大切です。

子供の場合は、大人よりも大目に見てもらうことはできますが、子供の躾ができているのか見られてしまうのです。

葬儀の髪型は、子供に任せておけるものではないため、親子さんが責任を持ちましょう。

女の子の場合

髪の毛が長い場合は、低い位置で1つに束ねましょう。

髪の毛が短い場合でも、サイドの髪が顔にかかる場合は、ピンなどを使用して耳が出るようにします。

小さな女の子の場合は、三つ編みなどの髪型をする機会も多いと思いますが、葬儀は故人を偲ぶものであるため、シンプルな髪型を心がけましょう。

男の子の場合

男の子の場合は、特に葬儀だからと髪型に注意を払う必要はありません。

しかし、前髪が目にかかる長さであれば、目が見えるようにカットしておきましょう。

通夜、葬儀・葬式での髪色に関するマナー

女性でも男性でも髪色を染めている方はいます。

葬儀で髪色に決まりはありませんが、華やかになってしまう髪色は、一般的に好まれません。

故人を偲ぶ気持ち、遺族への配慮をした髪型にすることが大切です。

明るすぎる髪色の場合は黒髪にしておきましょう。

最近では、髪を染めている人が年代・性別問わずにいるため、派手でなければ良いという考えの人が増えています。

そのためダークブラウンなら、そのままで大丈夫です。

しかし、金髪など明るく染めている場合は、葬儀によって黒髪に染め直すことは、手間がかかりできないと思います。

そのような場合は、ヘアスプレーを使用してみましょう。

スプレーをかけるだけで、すぐに黒髪に染められるものが市販されています。

通夜、葬儀・葬式で使用できるヘアアクセサリー

ヘアアクセサリー

  • バレッタ
  • シュシュ
  • バナナクリップ

髪型を整える際に使用するヘアアクセサリーは、リボンやバレッタなど様々な種類のものがあります。

基本的な考え方は喪服と同じで、葬儀は悲しみの場のため、光沢があるヘアアクセサリーは避けましょう。

バレッタ

髪留めでおなじみのバレッタ。

表側の飾りがある土台に髪の毛を挟むパーツが取り付けられており、それに髪の毛を挟んでまとめ固定します。

素材やデザインなど種類も豊富にあり、バレッタを使うことで簡単なヘアアレンジも可能です。

バレッタは、黒色や地味色のものであれば使用することができます。

シュシュ

ポニーテールアレンジなどで使用されているシュシュ。

光沢のない黒色のシュシュであれば、問題がないかもしれませんが、カジュアルな印象を与えてしまうため避けた方が無難です。

バナナクリップ

お団子ヘアにするには髪の長さや量が足りない、お団子ヘアなどのアレンジが苦手な女性に最適なアイテムがバナナクリップです。

普通に留めているだけでアレンジ感を出せる優秀なヘアアクセサリーです。

バナナクリップを使用する場合は、光沢を抑えたマットサテン調のものを使用しましょう。

マナー違反になる髪型をおさらい

女性・男性別に葬儀の髪型のマナーを見てきましたが、共通して言えることは、故人の方や遺族の方に失礼のない清潔感ある髪型で参列することが共通のマナーです。

マナー違反になる髪型をおさらいしておきましょう。

長すぎる前髪

前髪で顔が隠れないようにしましょう。

前髪が目にかかっている場合は、周囲の人を不快にさせてしまいます。

そのため、目に前髪がかかる場合は、葬儀前に美容室でカットしてもらうようにしましょう。

顔が隠れてしまう髪型

髪の毛を下したままにして、お辞儀をしたら髪の毛が顔にかかり、顔が隠れてしまうスタイルはマナー違反です。

故人に表情を見てもらうためにも、髪の毛が長い場合は1つにまとめます。

派手な印象を与える髪型

ふんわりパーマや明るい髪色はNGです。

派手な印象を与えてしまう髪型は、慶事の印象を与えてしまいます。

髪色が明るい場合は、染め直すのが難しいと思うので、ヘアスプレーなどを使用して、葬儀当日だけでも黒髪にしましょう。

また、ふんわりパーマをかけている場合は、1つに結んで華やかさを抑えます。

香りが強いワックスやジェルは避ける

髪の毛をまとめる際にワックスやジェルなどの整髪料を使用することもあると思いますが、香料が付いている整髪料の使用は辞めましょう。

線香の匂いを妨げるものを使用することはマナー違反に該当します。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

服装は言わずもがな、髪型に関しても葬儀ではしっかりとしたマナーが求められます。

特に華やかさを出さずに清潔感を意識するのが大切です。

目立つことなく、故人を弔う場にふさわしい髪型で参列しましょう。

髪色に関しては、近年は幅広い年代の方々が髪を染めているものの、やはり黒ないし暗色でない髪色に対して華やかさを感じてしまう方も多いため、暗い色にするのが無難でしょう。

恥をかいたり参列者間でもめて悪目立ちするよりは良いはずです。

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最近では一日葬や直葬など、「できるだけ簡素に見送りたい」というご要望を特に多くいただきます。
しかし、「予算を抑えたい」「故人の遺志だから」という理由だけで深く考えずに決めてしまうと、思わぬトラブルが発生し、後悔や心労の残るお別れになりかねません。

葬儀の規模や内容の決定にあたっては、
故人様の遺志のみならず、ご親族の意向や、故人様の交友関係、菩提寺とのお付き合いなど、
様々な観点からじっくりと検討する必要があります。

私共「葬儀コンシェル」は、頂いたご質問・ご要望に的確にお答えするのはもちろんのこと、
お客様を取り巻く様々な状況・ご要望を整理しながら、最適なお別れの形を提案させていただきます。

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