仏壇購入に向けてチェックしたいポイント

我々は昔から、人が亡くなると葬儀を挙げて故人の魂を送り出し、家に設置した仏壇を通して故人の御霊を弔ってきました。読者の皆さんの中にも、ご自宅やご実家に仏壇が置いてあって、線香をあげて手を合わせた経験のある方がいらっしゃるかと思います。

日本の家々の多くには仏壇が置かれているので、身内が亡くなった場合、すぐに仏壇を購入しなければならないと思う人もいるでしょう。しかし急ぐ必要はありません。まずは仏壇そのものや仏壇のマナーについて知識を深め、それから仏壇の購入を検討しましょう。

仏壇を購入するならおさえたいポイントまとめ

  • 仏壇を購入する時期は実は決まっていない。仏壇を購入したい、新居に転居した、あるいは四十九日や一周忌のタイミングでも良い
  • リビングや書斎、寝室、床の間など仏壇の設置場所はさまざま。部屋の間取りや直射日光の有無、手を合わせる習慣などを考慮しよう
  • 仏壇の向きには諸説ある。東向きに設する西方浄土説、南向きに設置する南面北座説、宗派の本山を向いて拝めるようにする本山中心説がある
  • 宗派によって仏壇の種類が異なるので、宗派が分からないときは寺院に相談しよう
  • 工法や木の材質、金箔と漆の質などによって仏壇の値段が変わる
  • 仏具一式や参拝するための道具は仏壇と一緒に購入しましょう

仏壇を購入する時期

仏壇の購入時期は、基本的には決まっていません。多くの方が仏壇を購入する時期は、大きく分類すると以下の3つに分けられます。

  • 仏壇を購入したいとき
  • 新居に転居したとき
  • 四十九日または一周忌を目途にしたとき

この項目では、それぞれの購入タイミングについて解説をするため、仏壇のご購入を検討されている方は、ぜひ参考にしてみてください。

仏壇を購入したいとき

仏壇の購入には、新規購入と買い替えによる購入の2通りがあります。どちらの場合でも、「購入したい」と感じた場合が購入するのに適したタイミングです。仏壇は、身内の不幸が起きた場合にだけ、購入するものではないため、生前に購入をしても良いのです。生前に仏壇を安置することを「寿院」と呼びますが、仏教の教えでは「長寿が約束される」と言われているのです。仏壇は、ご先祖様に挨拶をする場所のため安置して挨拶をすると、きっとご先祖様も喜んでくれるでしょう。

新居に転居したとき

家を購入した場合などのタイミングに合わせて、仏壇を安置したいと思う方も多いです。引っ越しに合わせて、新しい仏壇を安置することができるため、引っ越し前に購入することをお勧めします。とくに、新しい家に仏壇を設置する計画がある場合は、設計段階で場所を決めておくことで、仏間のサイズに適した仏壇を購入することができます。新しい家に、ピッタリと収まるのは気持ちが良いものです。 また、仏壇を設置する方角なども気になる方が多いと思いますが、転居する際に設置場所を考えておくことで、安心して設置することができます。

四十九日または一周忌を目途にしたとき

身近な人が亡くなり、仏壇が家にないときは、早く購入したいと思うことがあるでしょう。仏壇は、頻繁に買い換えるものではありませんので、焦って購入しないようにしてください。ジックリと検討しましょう。身近な人がなくなった場合、一般的に四十九日を目処に購入することが推奨されています。ジックリと検討したい場合は、一周忌を目処に選んでも問題はないでしょう。大切なご先祖の方を安置する場所になるため、ゆっくり検討して、後悔のない仏壇を購入してください。

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仏壇の設置場所

仏壇の設置場所に悩んでしまう方もいるでしょう。ここでは、実際に仏壇を設置する場所について詳しくご紹介します。

  • リビング
  • ダイニング
  • 書斎
  • 寝室
  • 和室
  • 床の間

リビング

リビングは洋室のため、モダンな造りの仏壇で合わせやすいものを選ぶと良いでしょう。リビングの床の色と相性の良い仏壇を選ぶと違和感がなく馴染みます。しかし、日当たりの良い窓側へ設置をすると、仏壇が傷んでしまうため注意が必要です。

ダイニング

家族が食事を楽しむ場所に仏壇を設置することは、ご先祖様にとって心地よい場所となります。ダイニングテーブルなどの家具の色と雰囲気に見合った仏壇を選んでみてください。リビング同様で、日当たりの良い場所は仏壇を傷める原因となるため注意してください。

書斎

書斎は静かで落ち着いた場所のため、ご先祖様とゆっくりと話すことができます。書斎に設置をする場合は、書斎の部屋の広さと仏壇のサイズのバランスを考慮することがポイントです。

寝室

寛げる場所の寝室に、仏壇を設置する方が増えてきています。その理由は、就寝前や起床後にご先祖様に手を合わせられるという理由が挙げられます。寝室に設置をする場合は、部屋の広さや雰囲気に合う仏壇を選んでください。

和室

和室が客間する場所として利用されている場合は、賑やかな場所となり、個室として利用されている場合は寛げる場所となるため、ご先祖様も喜ばれる場所となります。畳の上に仏壇を設置する場合は、畳を傷つけないように、下にカーペットやシートなどを敷きましょう。厚手のシートだと仏壇がグラグラする恐れがあるため、薄手のシートを敷くことをおすすめします。

床の間

床の間は、家の中心を意味しており、その家の中で最も重要な場所とされています。このような場所に仏壇を設置すると、ご先祖様は喜んでくれます。また、床の間は仏壇の劣化の原因ともなる直射日光が入り込んでくる心配もないため、安心して安置することができるのです。

仏壇を設置する向きにまつわる3つの説

仏壇を設置する向きには、大きく分けると以下の3つの考え方があります。

  • 西方浄土説
  • 南面北座説
  • 本山中心説

宗派によって違いがあるほか、直射日光などの環境的な要因もありますので、ご自身の宗派や家の間取りなどを考慮したうえで決めてください。

西方浄土説

仏教の理想世界である西方浄土を礼拝するために、西を背にして東向きに設置します。浄土真宗、浄土宗、天台宗はこの考えに基づいて、設置する方角を決めています。

南面北座説

仏壇の背を北にして南向きに設置します。直射日光が当たらず、南風も通るため湿気を防ぐことができるので、保存上でも最適といえます。

本山中心説

仏壇の前で合掌して拝む方向の延長線上に家の宗派の本山がある位置に設置します。宗派の本山が京都にある場合、関東の居住者と中国・九州の居住者では向きが逆となります。結果、本山や住む場所によって、東向きにも西向きにも、そして南向きにもなります。

宗派による違い

仏壇を購入する場合、ご自身の仏教や宗派を確認して選ばなければいけません。宗派によって、仏壇の種類は大きく異なってきます。もし、ご自身の宗派が分からないという方は、お世話になっている寺院の方へ問い合わせをしてみてください。

宗派本山通称略称お仏壇
浄土真宗本願寺派西本願寺お西本派金仏壇
真宗大谷派東本願寺お東大谷派金仏壇
臨済宗妙心寺、南禅寺、建長寺、円覚寺唐木仏壇
曹洞宗永平寺、総持寺唐木仏壇
天台宗比叡山延暦寺唐木仏壇
真言宗高野山金剛峯寺唐木仏壇
浄土宗知恩院唐木仏壇
日蓮宗身延山久遠寺唐木仏壇

予算と値段によって変わってくるポイント

仏壇の金額はバラバラですが、価値や値段を決めているのは何なのでしょうか? 仏壇の値段の違いは、品質の違いによるところが大きいです。主な品質の違いとは「工法」「木の材質」「箔と漆の品質」で、ほかにも「彫物と蒔絵の精巧さ」「産地」でも違いがあります。

工法

どのような工法で作られているかによって、品質は異なってきます。通常、主材は芯材に天然の原木を練りつけます。この練り方の工法に「前練り」「二方練り」「三方練り」「四方練り」があります。後者であればあるほど、高級な仏壇です。木目を印刷した塩ビシートを貼り付けたプリント加工された仏壇もあり安いですが、長く使用していると塩ビシートが剥がれてきます。

木の材質

唐木仏壇などは、木材の材質によって大きく価格が変動します。唐木仏壇は広葉樹を用いていることが多く、黒檀、紫檀、黄王檀、鉄刀木、黒柿などの外国銘木や、国産の欅、屋久杉、桑などの銘木を使用して、素材の木目の美しさを活かした仏壇が高級です。

金箔と漆

金仏壇の場合は、金箔と漆の品質が価格に大きく影響します。金箔は、純度と厚さにより値段に大きな差が出るのです。金箔には、細工を施せるように僅かな量の銀と銅が混ぜられており、金の純度が高い順に「1号色」~「4号色」といいます。また、厚さについても、四枚掛、三枚掛、二枚掛、一枚掛とあり、厚いものの方が当然高価となります。 その一方で、漆塗りは高度な技術を要するため、色むらがなく、何度も塗り重ねられたものの方が価値は高く、耐久性が伸びます。

仏壇と一緒に購入すべきもの

仏壇を購入するときは仏壇だけでなく、仏具一式や産廃のための道具も一緒に購入しましょう。

仏具一式

仏壇と遺書に購入すべき仏具は、以下の通りです。

  • 本尊(ほんぞん):浄土真宗なら阿弥陀仏、曹洞宗なら釈迦牟尼仏など、宗派によって異なる本尊の像や掛け軸を飾ります。一番大事な本体のことを言います。
  • 脇侍(きょうじ):本尊の左右脇に、宗祖(宗派を起こした人物)などの掛け軸を飾ります。小さな仏壇では省略されることも多いです。
  • 位牌(いはい)位牌は、故人の戒名、名前、没年月日が記載された漆塗りの木版です。仏壇においては、故人の魂が込められたものとみなされます。
  • 過去帳(かこちょう):浄土真宗において、位牌の代わりになるものです。その家の先祖の名前や没年月日が書かれます。
  • 見代(けんだい):過去帳を置く台のことを言います。
  • 遺影(いえい):フォトサイズの遺影を、位牌とともに飾る家が多くあります。

参拝するための道具

仏具の他にも、参拝するための道具を用意しなければいけません。参拝するときに使用する参拝道具は、次の通りです。

  • 燭台(しょくだい):ロウソクを立てる台で、1対(2個)で販売されていることが多いです。
  • 香炉(こうろ):灰を入れて、線香を立てる道具のことを言います。
  • 花立(はなたて):いわば小さな花瓶です。1対(2個)で販売されていることが多いです。
  • 線香立て(せんこうたて):線香を数本差しておくための道具です。
  • 火消し:使い終わった後のマッチ棒を入れるための道具です。
  • おりん:音を鳴らして、供養の気持ちを浄土へ届けるための道具です。
  • 木魚(もくぎょ)読経のリズムを整備するための道具です。浄土真宗や日蓮宗など、使用しない宗派もあります。
  • 木柾(もくしょう):円形の鐘で、読経のリズムを整えるための道具です。
  • 座布団:座布団は、紫色のものを記帳として、金糸の刺繍が施された豪華なものです。
  • 経机(きょうづくえ):仏壇の手前に置かれており、燭台や香炉などを載せる台のことをいいます。

まとめ

いかがでしたでしょうか。以上、仏壇の購入に向けてチェックしたいポイントを紹介しました。

仏壇には置き場所や一緒に購入する仏具などのマナーがあります。仏壇は決して安い買い物ではなく、ましてやそう何度も何度も買い換えられるものではないので、しっかりと調べ、考えてから購入されることをおすすめします。

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