宇宙葬の費用とプラン内容

子孫にお墓を管理させる必要がなく、壮大なスケールの下で散骨をしてもらえると注目の宇宙葬。宇宙葬はまだ新しい概念ゆえに、その費用について明確なイメージを持っている人は少ないことでしょう。

今回は、宇宙葬のプラン内容を費用の相場について解説します。選ぶプランによっては、ご想像よりも少ない出費で済むかもしれません。

宇宙葬について知っておきたいポイント

  • 宇宙葬は、遺骨をカプセルに入れ、ロケットで宇宙へ打ち上げる散骨方式
  • ロケットで宇宙に打ち上げるタイプとバルーンで打ち上げて散骨するタイプがある
  • 宇宙葬には宇宙飛行プランや月面旅行プランなどの複数のプランがあり、費用はプランによって大きく異なる
  • ロケット打ち上げタイプ、バルーン宇宙葬の具体的な流れ
  • 予約を行ったとしても、必ず宇宙葬が行えるとは限らない。予約金の問題や経営破綻のケースも考えて決定すべき

宇宙葬とはどんな葬儀か?

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高齢化社会になって、新しい墓を建てるスペースが不足しているという問題と、少子化の影響で、自分の墓や先祖代々墓を継承してくれる子孫がいないという問題が増えています。そのため、散骨形式の自然葬の形が見直され、墓を建てないという選択肢を取る人も年々増加しています。

自然葬では、海洋や山林に散骨する方法がよく知られていますが、散骨の場所は地球上だけではなく宇宙にまで広がっています。遺骨をカプセルに入れてロケットで宇宙へ打ち上げる、それが宇宙葬の基本の形になります。

最初の宇宙葬は1997年にアメリカで行われました。スタートレックのプロデューサーとして知られるジーン・ロッデンベリーやアメリカの心理学者ティモシー・リアリーなどの遺骨カプセルを積んだロケットが打ち上げられています。

彼らの遺骨カプセルは現在でも地球の公転軌道上を周回していると言われています。

人工衛星の場合でも、宇宙に飛び出してすぐに地球に帰還するタイプでも、ロケットで打ち上げられた遺骨カプセルは、宇宙空間に達し、地球へ戻りますが大気圏に突入するときに、完全に燃え尽きてしまい、まさに流れ星のように消えてしまいます。

チェックポイント

宇宙葬は、遺骨をカプセルに入れてロケットで宇宙へ打ち上げる散骨方式。アメリカで始まり、ジーン・ロッデンベリー等の著名人の遺骨も宇宙に散骨されている。

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宇宙葬には2つのタイプがある

ロケットに打ち上げる他にもバルーンによる散骨方式も宇宙葬の一つとされています。

ロケットで宇宙に打ち上げるタイプ

アメリカのNASAで発射されるロケットに、小さく砕いた遺骨を詰めたカプセルを搭載し、地球外に飛び出します。ロケットを使用するタイプは、宇宙空間に達した後、すぐに地球へ落下し焼却されるものや、しばらくの間地球の公転軌道を周回するもの、永遠に宇宙空間を飛び続けるものがあります。

バルーンで打ち上げて散骨するタイプ

バルーン宇宙葬は、地表から30㎞上空までのぼり、そこでバルーンに積んだ遺骨を散骨するシステムです。正確に言えば、宇宙空間には達していませんが、地球上空の成層圏に達していることから、宇宙葬の一つとされています。

チェックポイント

宇宙葬には、ロケットで宇宙に打ち上げるものと、バルーンで成層圏まで打ち上げて散骨するものの2つがある。

宇宙葬にはどんなプランがあるか?

宇宙葬には以下のような複数のプランが用意されており、プランによって宇宙に滞在する期間が異なります。

  • 宇宙飛行プラン
  • 人工衛星プラン
  • 月面旅行プラン
  • 宇宙探検プラン
  • バルーン宇宙葬のプラン

宇宙飛行プラン

宇宙旅行プランと呼ばれるものは、ロケットで地球から宇宙へ飛び出した後に公転軌道を周回することなく、地球上に落下します。宇宙から地球へ帰ってくるときに、大気圏で衝突し遺骨カプセルは燃え尽きます。ロケットはアメリカで打ち上げられるので、ロケットの発射を見送りに行くこともできますが、現地に行けない場合はストリーミング放送で発射の様子を見届けることができます。

人工衛星プラン

人工衛星プランは、ロケットに搭載して打ち上げられたあと、地球の公転軌道を周回する人工衛星となって地球の外周を回るプランです。人工衛星として周回しているときに、今どの場所にあるかということは天体観測アプリによって確認することができます。

人工衛星プランでは240年の間地球の外周を回ります。

月面旅行プラン

遺骨カプセルを搭載したロケットは地球外に飛び出した後に月を目指します。月に到着した時に遺骨は月面へ散骨されます。

宇宙探検プラン

宇宙探検プランは、地球の外へ飛び出した遺骨カプセルは地球上に帰還せずに打ち上げられた推進力を利用して進む宇宙帆船に搭載されて宇宙の果てを目指します。長い年月をかけていずれは太陽系の外、銀河系の外へ到達する初めての人類ということになるでしょう。

バルーン宇宙葬のプラン

散骨場所を決めてから、その近くでバルーンを打ち上げます。ヘリウムガスを注入し膨らんだバルーンは地表から30㎞の高度まで上昇します。成層圏に突入すると気圧の関係でバルーンは3倍~4倍まで膨張し破裂するのでその高度から散骨を行います。

宇宙葬の費用はどのくらいかかるか?

バルーンならまだしも、ロケットの打ち上げには莫大な資金が必要になるので、ロケット打ち上げ型の宇宙葬は、かなり料金が高いのではというイメージがありますが、一番安い業者で30万円程度の費用で行うことができます。

現在、日本ではロケット打ち上げ型の宇宙葬を行っている業者が3社。バルーン型を行っている業者が2社あります。業者の用意しているプラン毎に価格の幅がありますが、各プラン毎の費用相場をまとめるとこのような料金になっています。

宇宙飛行プラン300,000~1,350,000円
人工衛星プラン300,000~950,000円
月面旅行プラン2,500,000~7,500,000円
宇宙探検プラン2,500,000~7,400,000円
バルーン宇宙葬80,000~260,000円

※遺骨カプセルに入れるグラム数によって価格が変わります。最小単位は1グラムからになります。

※人工衛星プランに大きな価格幅があるのは、打ち上げた後何年間地球を周回するかということで料金が変わります。一番高いプランは打ち上げた後240年間に渡って地球の公転軌道を周回するプランです。

※月面旅行は2社がプランを用意していますが、価格の安い1,200,000円のプランはまだ実行されておらず、今後の打ち上げの予約を受け付けしているところです。

※バルーン宇宙葬の最安値の価格は80,000円ですが、代理散骨として業者に全てを任せるプランになっていますので、バルーンの打ち上げの際に遺族が立ち会うことなどはできません。

※遺骨カプセルに納める遺骨は細かく砕いてパウダー状にするため、別途作業料金がかかります。相場としては20,000円程度になるようです。

チェックポイント

宇宙葬の費用はプランによって大きく異なるが、最も安くて30万円ほど。安いプランには遺族が立ち会えないケースも多い。

日本にも、あわせて5社ほど宇宙葬をサービスを行っている業者がある。

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ロケット打ち上げタイプの流れ

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こちらでは、まずロケット打ち上げタイプの具体的な流れを、以下の4つのステージに分けて解説していきます。
  1. 葬儀の申込
  2. 搭乗手続き
  3. 打ち上げ当日
  4. 記念品の贈呈

葬儀の申込

亡くなられた後に宇宙葬のプランの申込をするときは、申込と一緒に費用の支払いをしますが、生前に予約する場合は、予約金を支払うことになります。生前予約した方が亡くなられた時に、予約金を差し引いた残金のお支払いをします。

搭乗手続き

ロケットの打ち上げ日が決定したら、登場手続きをしてフライトチケットを受けとります。打ち上げ予定日の1~2か月前には遺骨を業者に渡します。

打ち上げ当日

現地にて見送りする場合は、打ち上げの前日に施設を見学したり、セレモニーに参加する時間が用意されています。

打ち上げ当日には、施設内のモニターでロケットと共に故人が宇宙へ飛び出す姿を見送ります。現地でのお見送りをしない場合は、ライブストリーミングで日本からロケットの打ち上げ映像を見ることになります。

記念品の贈呈

無事打ち上げが終了してから1~3ヵ月後には、記念品が郵送されます。

バルーン宇宙葬の流れ

続いてバルーン宇宙葬の流れを、以下の4つのステージに分けて解説します。
  1. バルーン宇宙葬の申込
  2. 散骨場所と日時の決定
  3. 遺骨の引き渡しと受け取り
  4. 打ち上げ当日

バルーン宇宙葬の申込

バルーン宇宙葬も亡くなられた後での申しこみと生前の予約申込の受付があります。生前の予約でも予約金ということで、全額を支払うことになるようです。

散骨場所と日時の決定

ご遺体の火葬が終わってから、遺骨の散骨場所と散骨の日時を決定します。

海洋でも山林でも散骨場所は問題ありませんが、散骨場所の近くからバルーンを打ち上げることになりますので、近くに打ち上げスペースがなければいけません。

代理散骨の場合は、業者に散骨場所や打ち上げ場所、打ち上げの日時を一任することになりますので、自分で場所や日時を希望することはできません。

基本的には関東での打ち上げになりますが、遠方での打ち上げを希望する場合は、別途出張料金を支払うことで日本全国どこでもバルーンの打ち上げはできるとのことです。

遺骨の引き渡しと受け取り

打ち上げ場所が決定したら、遺骨を業者に渡して、パウダー状に粉骨してもらいます。遠方で業者を直接訪問するのが難しい場合は、ゆうパックでの郵送にも対応しています。

遺骨をパウダー状にした後に、遺骨を返却するので、打ち上げ当日まで家で遺骨を保管することができます。家出の保管を希望しない場合は、業者が当日まで預かることもできるそうです。

打ち上げ当日

打ち上げ場所にて、バルーンの中にパウダー状に散骨した遺骨を入れます。ヘリウムガスで大きく膨らませて打ち上げの準備ができた後に、1分間の黙祷を行い、バルーンを打ち上げます。この際に遺骨が入ったバルーンと一緒に見送りに来られた方が小さなバルーンを手放し、上空へと葬送します。

バルーンは30㎞上空で急速に膨張し一瞬で破裂します。バルーンの内部に保管されていた遺骨パウダーは空中に舞い散骨されることになります。

葬儀が終了した後、1ヵ月くらいでバルーン宇宙葬証明書が郵送され手元に届きます。

宇宙葬を生前予約するときの注意点

宇宙葬を希望する方の多くは生前予約という形式をとっています。現在、宇宙葬を執り行う業者は非常に少なく、日本でも5社程度しかないため、生前予約を行っていても、自分が亡くなった後に、今と同じように葬儀が執り行えるという保証はありません。

万が一に備えて、もしも亡くなった後に宇宙葬ができなかった場合に予約金として収めたお金はどうなるのか、予約した業者が経営破綻などを起こしてしまった場合に別の業者に依頼することができるのかなどについても確認して、葬儀を執り行う遺族のためにエンディングノートなどに記入しておくことをおすすめします。

チェックポイント

宇宙葬を行っている業者は少ないため、将来必ず宇宙葬が行える保証はない。業者の経営破綻など様々なケースが考えられるため、詳細に確認してエンディングノートなどに記入しておくべき。

まとめ

いかがでしたでしょうか。現代では技術の発達により、遺骨を宇宙空間に送るというロマン溢れる宇宙葬も可能になりました。

宇宙葬はプランによって費用の開きが非常に大きいため、故人の希望と経済状況をしっかり考慮したうえで決定すべきでしょう。

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