火葬式とは?流れ・費用・メリットとデメリットを解説!

葬儀といえば、祭壇が立派に飾られ、大きな会場で大勢の参列者が追悼の意を表す、といったシーンを想像されるかもしれません。

しかし近年の葬儀は、規模を小さくし、遺族への負担を最小限にとどめながら、親しい人を中心に故人とお別れの時間を過ごすものが多くなってきました。

この記事では、数ある葬儀形態の中で最もシンプルな火葬式の流れ、費用の相場、メリットとデメリットを解説していきます。

火葬式についておさえておきたいポイント

  • 火葬式は通夜や告別式を行わず、火葬のみを行う
  • 葬儀の前日に打ち合わせと納棺、遺体の安置を済ませ、当日に出棺から納骨までを行う
  • 相場はおよそ15万円~20万円程度。会場使用料や飲食接待費がかからない
  • 費用と時間を大幅に節約でき、遺族の心理的負担も少なくなる
  • その分、周囲の理解を得づらい、お別れの時間を十分に取れない、香典収入が少ないなどデメリットも多い。

火葬式ってどんな葬儀?

火葬場の外観

信教によってさまざまな葬儀の形がありますが、日本で一番多く行われているのが仏式と呼ばれる葬儀形態です。祭壇を設置し、僧侶の読経と参列者によるお焼香で故人を送りお通夜告別式という2日間で執り行う儀式が最も一般的で、全体の9割以上がこのスタイルで行われています。

それに対し、葬式は通夜や告別式といった儀式の部分を省略し火葬のみを行うスタイル。斎場などを経由せずに火葬場に直行することから「直葬」や「火葬葬」とも呼ばれます。

最近では火葬式を希望する方が急激に増えており、全体の割合から見るとまだ5%にしかならないという数字ではありながら、増加率に至っては前年比26%という勢いで増えています。

直葬や火葬式という言葉は、最近になって、よく聞かれるようになった言葉ですが、システム自体は最近作られたものではなく、昔から身元不明の方や、遺族が立ち会えない方などについては火葬場に直行する形式をとっていました。

現在は、昔のような理由で選ばれることよりも、お金をかけたくないという経済的な要因から選択される方が多くなっています。

希望される方のニーズに合わせて、各葬儀社が低価格のプランなども用意するようになり、簡素な葬儀形態の一つとして考える方が増えています。

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チェックポイント

通夜や告別式を省略し火葬のみを行う火葬式は、近年大きく増加している。

火葬式自体は昔からあるものの、最近は金銭的理由から選ばれることが多い。

火葬式の流れ

火葬式の流れは以下の通りです。通夜などの儀式、精進落としなどの会食を伴わないため、非常にシンプルなスケジュールとなっています。

  1. 葬儀前日:ご臨終→葬儀の打ち合わせ→納棺→遺体の安置
  2. 葬儀当日:出棺~納骨

日本では亡くなられてから24時間以内に火葬を行うことは法律で禁止されていますので、亡くなられた日を含めて2日間の期間が必要になります。

前日の流れ

臨終を宣告されてから

病院で臨終を宣告されたら、遺体を搬送するために搬送を行ってくれる葬儀社に連絡を取ります。この時点で、既に業者を決めていた場合は速やかに搬送をお願いできますが、まだ決まっていない場合は、病院から搬送できる業者を紹介してもらいます。

一般葬であれば、金額の差はあるにしても、どの業者に依頼することも可能ですが、火葬式の場合は取り扱いをしていない業者もあります。病院から紹介される業者の場合は対応していないところも多いので、搬送を依頼するときにその旨を確認し、対応していないようならば搬送だけをお願いするようにしてください。

搬送が終わってから火葬式に対応している業者を調べて連絡を取るといった形がいいでしょう。

また、自宅へ搬送できるのならば問題ありませんが、自宅が狭いとか搬入が難しいといった場合は、安置所を借りなければいけません。この場合は、まず搬送先を決めなければならないので、安置所が用意できて、火葬式に対応している業者に搬送をお願いしなければなりません。

葬儀の打ち合わせ

遺体の安置が終わったら、担当者と打ち合わせを行います。通常は参列者の数によって、会場の規模や通夜振る舞いの数量などを決定し、見積もりを作成してもらいますが、斎場を利用することがなく、通夜振る舞いなどの会食を行わないため、あらかじめ用意されているプラン料金を確認するという形になるでしょう。

打ち合わせの際に、初めて火葬式を行うことを決めた場合、葬儀社がプランに対応していない場合は、専門業者と比べて料金が割高になる可能性が高いです。費用を節約するために選ぶのであれば、やはり事前に専門業者や、対応したプランを用意している業者を選んだほうがいいでしょう。

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納棺する

納棺は、親族とスタッフで行われますが、火葬式の場合は立ち会っている親族が少ないということから、全てスタッフが行うことも少なくありません。棺に納める前のエンゼルケアも、病院で行ってもらったケアのみで済ませることが多いです。

遺体の安置

遺体安置所を利用する場合、納棺が終わった後、遺族は一度自宅へ帰るか、宿泊施設で出棺までの時間を過ごします。専用の葬儀社では、安置所に併設して遺族の宿泊施設を用意しているところもあります。

火葬当日の流れ

出棺~納骨

時間に合わせて、遺体を火葬場へ搬送します。最後だけは読経をして送ってあげたいと希望する場合は直前に僧侶からの読経があり、参列した遺族が焼香をおこないます。

火葬が終わったら、骨壷に骨を収骨し、最後に埋葬許可証を受け取り終了となります。

通常の葬儀では、収骨をした後に、初七日法要などを繰り上げて行うことが一連の流れになりますが、火葬式を選択される方は、収骨後に法要を行なわずそのまま解散される方が多いです。

火葬式にかかる費用はどのくらい?

相場は15万円~20万円の費用で収まるものが多いです。依頼する業者が専門業者かどうかなどにもよっても変わってきますが、一般葬が約100万円、家族葬が約50万円という相場を考えると、お金については大幅に節約できる葬儀の形と言えるでしょう。

儀式を行わないため会場を大きな会場を借りなくてもいい、通夜振る舞いや精進落としなどの会食や返礼品にかかる飲食接待費が全くかからないということで、通常の葬儀よりも費用がかからないのですが、逆にどんなことにお金がかかるのか内訳を見てみましょう。

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遺体の搬送にかかる料金

病院から自宅や安置所へ搬送するとき、自宅から火葬場へ搬送するときの2回搬送料金がかかります。相場では2~3万円程度になりますが、移動距離が長い場合は距離に応じて追加料金が加算されます。通常の葬儀では、病院からの搬送は寝台車を使用し、火葬場への搬送は霊柩車を使用しますが、火葬式の場合はどちらも寝台車を利用することが多いです。

棺の料金

棺に遺体が納められていない場合は、火葬を受け付けてくれないところもありますから、棺は必ず必要なものになります。遺体とともに焼却されるものなので、レンタルすることはできず買取になりますが、一番質素なもので1万円から用意できるものがあります。棺の素材や装飾によって料金が違いますが、平均の相場でも5~6万円といったものが多く利用されています。

火葬の費用

火葬場に支払う金額は、公営施設か私営施設かによって変わってきます。公営施設でも地域によって火葬料が違ってきますので、担当に確認した方がいいでしょう。無料で火葬場を利用できるところから5万円くらいの火葬料がかかるところがあるようです。

また、火葬料についてはその後、役所に申請することで、補助金が支払われる場合がありますので、これについてもスタッフに確認をしておくことで遺族の負担を抑えることが可能です。

骨壷の購入

遺骨を収骨するための骨壷も必要です。棺と比較すると骨壷の価格はそれほど高くありませんので、3,000円~20,000円の範囲で骨壷を決める人が多いです。

骨壷の場合も、棺と同様材質や装飾によって価格が変わってきます。

遺体安置所の使用料

自宅に安置することができな場合、遺体安置所を借りる料金になります。専門業者の中にはビジネスホテルのような外観で宿泊施設を併設しているところもあります。遺族が宿泊施設を利用する時には、別途宿泊施設が必要か、安置所で宿泊できるかの確認をします。宿泊施設がないのであれば別途施設を探さなければいけません。

僧侶へ支払う読経料

どうしても最後に読経をお願いしたいという場合は、僧侶を呼んで読経をしてもらいます。火葬式を選択する多くの方が、戒名などをつけませんが、戒名をつけたり位牌を作成する場合は別途10~20万円程度の戒名料が発生することと思ってください。

チェックポイント

火葬式では、通常の葬儀ではかかる大きな会場の使用料や、通夜振る舞いなどの会食や返礼品にかかる飲食接待費がかからない。

火葬式の相場は15万円~20万円ほど。一般葬はおろか家族葬と比べても出費を大幅に節約できる。

火葬式のメリットは?

骨壷の写真

一番大きなメリットは、費用を大幅に節約できるというところになります。通常の葬儀と比較すると、平均で5分の1、家族葬との比較でも半分程度の料金で火葬まで行えます。

亡くなられた翌日に通夜、そして告別式といった儀式だけでなく、準備や接客などにも時間を取られるため、通常ならば2日間のハードスケジュールをこなさなければいけませんが、儀式や接客がなく、最低限必要なのは火葬場での立会だけなので、お金の節約だけではなく、忙しくて時間が取れないといった方にとって時間の節約もできます。

また、参列者がごく近い親族のみに限られるため、式の流れや形式に拘ることなくアットホームな感じで進めることができることもメリットになるでしょう。

チェックポイント

出費と時間が最小限に抑えられるのが火葬式のメリット。参列者も近親者に限られるので精神的負担も少ない。

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火葬式のデメリットは?

デメリットの多くは、葬儀の当日よりもその後にかかわってきます。まだ火葬式に対して一般の認知が低いという現状があるため、終わった後に親族から、何故葬儀を行わなかったのかという不満が出るケースは多いです。そして、参列できなかった知人や親族が自宅へ弔問に訪れる機会が増える傾向があるので、火葬が終わった後での接客に時間を追われることも考えられます。

また、納骨の際、宗派によっては葬儀を行っていないとみなされて、墓への納骨を断られるというケースも出ています。菩提寺がある場合は、納骨が可能かどうか確認してから葬儀の形態を決定しなければなりません。

お金がかからない反面、参列する方がほとんどいないので、香典での収入がありません。そのため支払いについてはほぼ遺族の負担となるので、負担する金額を比較すると、香典収入が多い一般葬や家族葬と比べてそれほど大きな節約になるかどうか考えなければなりません

納骨の時に、もっとお別れの時間を長くとればよかったとか、もう少しにぎやかに送ってあげたかったと思われる方も少なくないようです。

火葬式を依頼する葬儀社を選ぶ際にも注意が必要です。火葬式は費用が抑えられるため遺族の経済的負担が軽くなる反面、葬儀社にとっては利益が出づらいという面も持ち合わせています。そのため葬儀社の対応が雑だったり、最低限のものしかプランに含まれておらずオプションが必要になり、結果的に費用が増してしまうというケースも十分に考えられます。

どのような葬儀を選ぶかということについて、費用面は間違いなく大きなファクターでしょう。ただお金のことだけでなく、どんな形で送ることが自分にとっても故人にとっても幸せな形になるかということを考えてから形式を選ぶことが重要です。

チェックポイント

火葬式のデメリットは、少ないお別れの時間や葬儀を行わないことに関する心理的なものや、お墓に入れない可能性があるなど宗教的なもの。費用に関しても、香典収入が望めないため、よく考える必要がある。

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まとめ

火葬式は費用を大きく節約できるため、近年増加の一途をたどっています。遺族への負担を減らすという観点からも、今後も増えていくことでしょう。

しかし通夜や告別式といった儀式を行わないだけに周囲やお寺の理解を得られないなどのデメリットも多いため、慎重に検討せねばなりません。

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