葬儀

お葬式に子供が参列させてもいい?服装についても解説!

葬儀とは、参列者一人一人のマナーや気遣いが問われる場。

子供を持つ親御さんの場合、葬儀に子供を連れて参列してよいものかを頭を悩ませることもあるはずです。

我慢できず騒いだりして他の参列者の迷惑にならないか、気が気でなくなってしまうかも知れません。

そもそも子供が参列して良いのかすらも知らない方も多いのではないでしょうか。

この記事では、子供が葬儀に参加するということについて、マナーの観点から解説していきます。

この記事のポイント

  • 葬儀に子供を参列させるべきかどうかは判断次第
  • 葬儀に子供を参列させる際には喪主に確認をとったりする
  • 子供の服装はあれば制服、なければ派手すぎない服装にする

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お葬式に子供を参列させるかどうかの判断

お葬式

子供を参列させるかどうか

  • 故人との関係性を基準に考える
  • 葬儀が行われる場所を基準に考える
  • 地域のしきたりを基準に考える

結論から先に説明すると、葬儀に子供を参列させるべきか、正解は決まっていません。

参列させる時は、必要最低限のマナーを守るように心がけます。

子供を葬儀に参列させない場合は、その旨をきちんと伝えれば良いのです。

葬儀が執り行われている際に、泣き出してしまったり、騒いで走り回ってしまったりする可能性もあります。

そのため「子供を参列させるのは非常識だ」と眉をひそめる人がいるのも事実です。

子供を葬儀に参列させるべきか悩んだ際は、次のような基準で考えてみましょう。

故人との関係性を基準に考える

故人

故人が近親者の場合は、葬儀に子供を参列させることが多いです。

「最期のお別れに孫の顔を見せたい」と考える方もいます。

また、孫に人の死に触れる最初の体験をさせたいと考える両親もいます。

その一方で、故人と子供の関係性が薄い場合は参列させないという考えが一般的には多いです。

お葬式が行われる場所を基準に考える

葬儀

葬儀は遠方で執り行われることもあります。

葬儀が遠方で執り行われる際は、往復の移動時間も子供によって負担になります。

ご両親か知人に子供を預けて、夫婦だけで葬儀に参列するという選択肢を考えても良いでしょう。

地域のしきたりを基準に考える

地域

葬儀は、日本各地でしきたりや風習が変わり、地域色がとても色濃いものです。

ご自分の暮らす地域の常識が、必ずしも他の地域の常識と同じとは限りません。

ひと山越えただけで、葬儀と火葬の順番が変わってしまうこともあるのです。

思わぬマナー違反を避けるために、自分の常識よりもその場の案内に従うようにするのが良いでしょう。

そのため、葬儀が執り行われる地域のしきたりは、事前に確認するようにしましょう。

お葬式に子供を参列させる前にしておくべき3つのこと

子供

事前にしおくべき3つのこと

  • 喪家への確認
  • 子供への事前説明
  • 親としての責任について考えること

故人やご遺族、その他の参列者の迷惑にならないように基本的なマナーを守ります。

マナーを守るためにも事前に確認しておくべきことをご紹介します。

喪家への確認

電話

葬儀に子供を参列させるべきか悩んだ際は、喪家に確認をしてみましょう。

「もし、迷惑でなければ参列させたいが、子供連れでも参列させてもらえますか?」と聞きます。

葬儀場では、キッズスペースが設置されている場合もあるため確認してみて下さい。

子供への事前説明

説明

子供でも、周囲の雰囲気を感じ取れるものですが、大人のように振舞うことは難しいものです。

子供なりに努力して大人しくしていても、眠くなってしまうこともあるでしょう。

そういう場合は、読経やお焼香の最中に退出しても失礼にあたりません。

他の参列者と目があえば、頭を下げて、謝罪の意志を示しましょう。

子供が葬儀の場に飽きてしまったら、休憩室に連れて行き、気分を替えさせます。

気分が戻り、葬儀に参加できそうな場合は戻り、葬儀への参加が難しそうであれば、休憩室で待っていてもらいます。

親としての責任について考えること

考える

葬儀に子供を参列させる場合は、親としての責任を踏まえた行動を取るように心がけましょう。

子供の対応での注意点は「子供だから大目に見てもらえる」という意識が最初から見え透いてしまうことです。

葬儀で子供が騒いでいる姿を目の当たりにすると「親の躾がなっていない」と指摘をしてくる方もいます。

そのため、迷惑かけた場合には、頭を下げて謝罪をする姿勢を示しましょう。

子供がお葬式に参列する際の服装

服装

葬儀に参列する際の服装

  • 乳児の服装
  • 制服がある場合
  • 制服がない場合

葬儀での子供の服装についてはいろいろな考え方がありますが、必ずしも喪服(礼服)でなくても大丈夫です。

子供用の喪服というものが販売されていますが、必ずしも必要ありません。

子供の体はどんどん成長していくので、一度喪服を揃えたらずっとその喪服を使い続けられるということはありません。

子供用の喪服を買わずとも、子供の年齢によって異なる葬儀の基本マナーさえ押さえておけば、失礼にあたりません。

乳児の服装

乳児

乳児は、お通夜・葬儀・告別式には連れて行かないのが原則ですが、故人が近親者の場合はそうはいきません。

一緒に参列する場合は黒色や白色が好ましいですが、新生児服で黒色などは見かけません。

そのため、乳児の場合は淡い色の服であれば失礼にあたらないことになっています。

制服がある場合

制服

幼稚園や小学生で制服がある場合は、制服が正式服装です。

靴は黒色の靴など控えめな色の靴を選ぶようにしましょう。

もし、どうしても用意できない場合は学生らしい靴であれば問題ありません。

靴下は黒色がベストですが、学生らしい無地の靴下であれば、その他の色でも問題はありません。

また、髪の毛は結べる長さであれば、耳より下の高さでまとめます。

葬儀の場は故人を偲ぶ場のため、三つ編みなどの編み込みは止めましょう。

また、華やかな髪飾りは避けます。

シュシュなどは黒色で無地のものであれば、問題ありません。

男の子の場合でも、前髪が伸びてきている場合は短くカットしましょう。

故人にお子様の顔を見てもらうということを意識した装いを心がけることが大切です。

制服がない場合

制服以外

制服がない場合は、大人と同じようなブラックフォーマルを着ます。

白シャツに黒色のズボンやスカートを合わせます。

色は黒色ではなくても、紺色や灰色のものであれば問題ありません。

サテンのような光沢がある素材は、華やかな印象を与えてしまうため避けましょう。

女の子の場合は、フリルやレースがついているシャツもあるでしょう。

そのような素材のシャツでも、地味であれば問題ありません。

あまりにも華やかな場合は、慶事の印象を与えてしまって、マナー違反に該当してしまうため控えましょう。

また、冬ならブレザーやカーディガン、セーターなどを着用させましょう。

靴は無地の学生らしい靴を選びましょう。髪型は制服がある場合と同様です。

判断がわかりずらい服装

ジーンズ

基本的には子供は大人よりもマナーについては厳しくない傾向にあり、派手すぎない服装であれば問題ありません。

ではどんな服装がマナー違反になるのかならないのか、ご紹介致します。

半袖半ズボン

基本的に大人は葬儀の場において半袖や半ズボンはNGとされています。

しかし子供の場合には半袖半ズボンでも問題ありません。

特に幼稚園や小学校の男の子の制服は半袖半ズボンのこともありますが、問題ありません。

ジーンズ

ジーンズに関しては子供であっても、葬儀の場ではNGとなっています。

そのためジーンズは必ず避けて、他のズボンの候補がない場合には新しく買うなどをしましょう。

もしくは次に紹介する喪服のレンタルを検討することもおすすめです。

子供用の喪服のレンタルについて

喪服

子供を葬儀に参列するのに服などを新しく買うことを検討することもあるかと思います。

しかし子供の成長は早く、すぐに着られなくなってしまったり、葬儀も何度もあるわけではありません。

そのため、新しく買っても1回しか着られなかったということもしばしばあります。

そこでおすすめなのが、喪服のレンタルです。

喪服レンタルであれば5,000円ほどでレンタルすることができます。

また、急な参列が決まった際に即日発送に対応してくれる業者もあります。

子供の喪服に困ったらレンタルも検討しましょう。

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まとめ

この記事のポイント

  • 葬儀に子供を参列させるべきかどうかは判断次第
  • 葬儀に子供を参列させる際には喪主に確認をとったりする
  • 子供の服装はあれば制服、なければ派手すぎない服装にする

いかがでしたでしょうか。

子供をお持ちの方なら、葬儀に子供を参列させるか悩むことでしょう。

親が子供を行動を完全にコントロールできるわけではないため、周囲に迷惑をかけないか心配するのは自然なことです。

まずは葬儀が行われる場所や地域のマナーなどを考えて参列させるかを決め、参列させる場合は最低のマナーを守り、親として責任のある振る舞いを心がければ問題ないでしょう。

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葬儀の規模や内容の決定にあたっては、
故人様の遺志のみならず、ご親族の意向や、故人様の交友関係、菩提寺とのお付き合いなど、
様々な観点からじっくりと検討する必要があります。

私共「葬儀コンシェル」は、頂いたご質問・ご要望に的確にお答えするのはもちろんのこと、
お客様を取り巻く様々な状況・ご要望を整理しながら、最適なお別れの形を提案させていただきます。

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