生命保険から葬儀にかかる費用を捻出することは可能なのか

一般的な葬儀には数百万円という単位の資金が必要になります。死後にお墓を用意するとなると、さらに200万円善後のお金がかかることが普通であり、この費用を捻出するために残された遺族が苦労するというのは決して珍しい話ではありません。そこで多くの人が頼みの綱とするのが生命保険ですが、果たして生命保険から葬儀の費用を捻出することは可能なのでしょうか。この記事では生命保険と葬儀に焦点を当て、分かりやすく解説していきます。

葬儀社への支払い期日までに生命保険は支払われるのか

生命保険を受け取るためには、必要な書類を集めた上で、加入している保険会社に対して請求を行わなければなりません。仮に死後すぐに必要な書類が集まり、保険会社に送付することができたとしても、保険会社は書類に不備が無いか、不当な請求ではないかを精査するため、すぐに生命保険を受け取ることはできません。

生命保険が指定した銀行口座に入金されるまでの期間はそれぞれの保険会社によって若干前後しますが、早ければ5日、土日を挟むと10日前後の日にちがかかることが一般的です。もしも提出した書類に不備があったり、不足している書類がある場合には再度請求を行わなければならず、入金までに1ヶ月前後がかかってしまうというケースも少なくありません。

一方、葬儀社に対して葬儀費用を支払うのはいつになるのでしょうか。これも葬儀社によって対応が異なり、葬儀を執り行った当日に支払いを求められる場合もあれば、後日自宅に請求書が届き、1週間以内、あるいは2週間以内といった定められた期日の間に支払いを済ませるよう求められることもあります。

したがって、葬儀当日に葬儀費用の支払いを求める葬儀社では、生命保険で下りたお金を利用して支払いを済ませることは不可能です。後日請求という形であれば、支払いの期日までに生命保険が下りる可能性はありますが、残念ながら期日までに支払えるという確証を持つことはできません。つまり、葬儀費用は生命保険から捻出すれば良いと高を括っていると、いざというときに立ち行かなくなる可能性があるのです。

もし、葬儀費用の支払い期日までに生命保険が下りなかったら

もしも葬儀費用の支払い期日までに生命保険が下りず、葬儀費用を捻出することができなければ、基本的には生命保険が入金されるまで遺族が葬儀費用を立て替えることになります。この際にはお香典として頂戴したお金を活用し、足りない分を遺族が立て替えるということが一般的です。

葬儀社によっては、現金一括での支払いに加えて、クレジットカードの利用や分割払いに応じている場合もありますから、遺族間で協議を重ね、誰がどのような形で葬儀費用を立て替えるのかをハッキリと決め、後々のトラブルに繋がらぬように領収書は立て替えた金額がすべて戻ってくるまで大切に保管して下さい。

注意すべきなのは、故人が生前に利用していた銀行口座は、死亡届の提出によって一時的に凍結されるということです。これは遺族間の相続トラブルを避けるためにも必要な手続きとなっており、凍結された口座からは例え遺族であったとしても自由にお金を引き出すことはできません。葬儀費用として必要であることを銀行で伝えると凍結が解除されることもありますが、いざというときに慌てぬようこのことを覚えておいて下さい。

また、確実に保険から葬儀費用を捻出したいと考えているのであれば、葬儀費用の即時支払いの特約を設けた生命保険に加入したり、そういった保険に乗り換えることをおすすめします。保険料が追加で必要にはなりますが、葬儀費用の支払いに関する特約の契約を交わすことによって、死亡した後すぐに葬儀費用の支払いを受けることが可能です。

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