墓じまいの特徴や手続き方法とは?墓石の行先はどこになるのか

急速に少子高齢化が進む現代社会では、お墓を引き継ぐ人物がいなくなり、満足に手入れすらされずに放置されたお墓、いわゆる「無縁墓」の存在が問題になっています。 お寺や自治体としてもお墓を引き継ぐ人物を探すべく奔走しますが、そう簡単に後継者が見つかるような話でもありません。そこで将来、自分のお墓を無縁墓にしないための選択肢として注目を集めているのが「墓じまい」です。この記事では、墓じまいの特徴や手続きについて詳しく解説していきます。

墓じまいが持つ特徴やメリット、そしてデメリットについて

お墓を購入する際には、お寺や自治体が持つ土地の永代使用権を購入して一定の区画を持ち、その場にお墓と墓石を設けることが一般的です。墓じまいでは、この永代使用権をお寺や自治体に返還し、その場にあったお墓と墓石を全て撤去して、更地の状態に戻すことになります。

よく似た制度として「永代供養」があります。永代供養は目安として数十年分の供養にかかるお布施をすべてお寺に預け、集合墓などに遺骨を移し、その後もお寺による供養を受け続けることになりますが、墓じまいの場合にはお墓の撤去と同時にお寺との付き合いを完全に無くすことが前提となり、この点が永代供養とは全く異なるポイントとなっています。

墓じまいを実行した後には、それまで収めていた遺骨を回収し、新しいお寺や霊園等に持ち込み、改めて納骨を済ませることが基本となり、これを「改葬」とも言います。自宅から近い場所に改葬することによって、お寺まで通いやすくなることが最大のメリットとなります。また、自分の後にお墓を引き継ぐ人物が見当たらないという場合でも、墓じまいを完了させることで後に残るお墓を無くすことが可能です。

デメリットとなるのは、デリケートな問題であることから、親族や家族からの許可を受けにくいという点になります。「お墓を壊すなどもっての外」といった意見を出す親族や家族が現れることは当然のことでもあり、自分自身が墓じまいを進めたいと願っても、反対意見に押されて実行できない可能性があります。

具体的な墓じまいの進め方と、気になる不要な墓石の行先とは

墓じまいには様々な機関からの認可が必要となるため、数々の手続きを踏む必要が生じます。まずは改葬先を決定し、受け入れが可能であることを証明する墓地使用許可書や受入証明書を発行してもらい、現在のお墓に対して墓じまいを希望している旨を伝えることになります。

お寺の場合には、この際に離檀料としてお布施を用意することを忘れてはなりません。改葬が承諾されたら埋葬証明書を発行してもらい、受入証明書と併せて自治体に持ち込んで改葬許可申請書を発行してもらい、申請を行って改葬許可証の発行を受けて下さい。その後、元のお墓から遺骨を取り出し、改葬先に改めて埋葬し、墓じまいは終了となります。

それでは、過去に使用していた墓石が不要になった場合にはどのように処分を行うのでしょうか。実は遺骨を取り出す際に「魂抜き」が行われるため、墓石そのものには故人の魂が残留することはありません。そのため、不要になった墓石は「産業廃棄物」として取り扱われることになります。言い換えれば、墓じまい後の墓石はそれまでの役目を果たし切り、「ただの石」として扱われることになるのです。

リサイクル品として回収された墓石は小さく砕かれ、小さな石や砂のような形状になって再利用されることが基本です。しかし、それがどうも忍びないと感じる方に向け、専門業者が墓石を引き取り、破壊することなく特定の場所に永代的に保管するというサービスも提供されており、多くの利用者を集めています。

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